人生は生き生きしている!   - 空手はアートだ!-   H18工大祭に寄せて

極真空手道連盟極真館  東京・川崎城南支部所属 東京工業大学責任者

   空手はアートだ。生涯を通して役に立つ。空手の稽古は、一つには全身に酸素を入れることを目的とする。その結果身体は蘇る。稽古をすれば気分がよくなる。横隔膜の上下運動が横隔膜神経を刺激し気分をよくする物質を分泌させる。汗はアルコールを抜く。有毒な言葉、毒息は毎日降りかかってきて、物理的に身体細胞を損傷する。空手の呼吸法は物理的に毒を除去する。退屈な生活、生きる甲斐のない仕事に着くというのは現実にある。空手は生活を調整する安全弁となる。空手には創意工夫による生甲斐の世界が含まれている。移動・型稽古は、全く役に立たなく見える。実際は自然体の動作の無駄を排除し、機敏かつ最短距離で動くことを可能にする。昔から人間の生命力は下腹に在るといわれる。普段の呼吸では肺に1〜2合の空気を入れるが、それでは体の活性化は行われない。空手の呼吸法は下腹7p真中に在る丹田に対し尻を締め、正しい姿勢(曲がらない)で垂直に呼吸を落とし、むしろぶつけることにより横隔膜を押し下げ、丹田を鍛え、体中に酸素を送り込み、その結果、生命力を強化する。そのために、空手を続ける限り健康維持はできる。言い様のないストレスとか鬱病状態の場合は、即空手の移動稽古・型稽古を通しての呼吸法とN療法を併用することにより身体が復活する。呼吸法の先生は、「 100重者になるには、たっぷり酸素を吸うこと。宇宙無限力の活用をする。からだに約60兆個の細胞に酸素を入れる。特に、脳細胞に入れる。頭のいい子供が生まれる。口呼吸はいっさいせず、鼻から吸って、鼻からだす。息を静かに深く吸い、肛門を締め、せいか丹田に力を充実させ、宇宙の無限力を全身に満ち渡らせる。正心とは、ものごとをすべて前向きに考えること。感謝を忘れないこと。愚痴をこぼさないこと。この三つ、心の正しい使い方のことです。ありがたいという感謝の念、言霊(ことだま)を発する人には、またありがたいということが起きます。すべては、宇宙の無限の力によって生かされています。」と言われた。故B・リーは 「空手をすれば身体が新鮮になる」とも言った。

 稽古のもう一つの目的は、400m〜800mの中距離を全力で完走できるスタミナの養成である。何も走るわけではない。ミットの20本キックとミットの30秒パンチをともに10セットすることによる。その結果、一日13時間、年間330日の仕事には十分耐えられ、かつ、いじめにも強くなる。もし街路で危険に巻き込まれても3分は体が活動しかつ速やかに退却可能になる。(一般には30秒でスタミナが切れ、あきらめが早い。)結果、自信がわいて、ネアカでいれるのである。

 三つめに、格闘術としての空手は現実にはキックBに負かされている。キックBは、肘うちのカウンターがすぐれている。パンチコンビネーションも空手より優る。ただし呼吸法はない。30台後半はトレーナーへの道が残る。グランド系もしかり。空手にはリタイヤーはない。何歳でも現役である。ならば空手は強いのか。パンチコンビネーションと肘うちを入れればキックBとほぼ同格となる。足技は元々キックBより優れている。空手の最も華麗な技、貫手・手刀・腕刀、これは大会、競技では禁じ手なので見ることはない。実際は武器術と併用されている優れものである。

  四つめに、武器術について、最も身近で、危険な刃物、実に怖い。訓練された者にかかったら生存する確率は低い。真っ直ぐ、斜め、引き、以外にも変化する。座頭市型もある。素手には限界がある。九割以上生き延びるすべはある。棒の使用法を習得し刃物ごとたたき落とすことにある。生存率は逆転する。

 最後に、ここでの練習目的は、人生を生き生きさせ、言葉の毒を取り除く型による呼吸法の反復およびミットを使ったスタミナ稽古、この二つを合成し、試合で発現させることにより、結果、達成感を実感させる機会を日本を背負っていく若者と仕事に疲れている壮年に与えることにある。 押忍!


  - 空手の効用 -   H19工大祭に寄せて

 人間社会には、波長が合わない人間とか、接触を避けたい人間とか必ず存在します。会うだけで毒をもらう、気分を害したという経験もあるはずです。空手の最大の効用は、その毒抜きにあります。厭な思いをする環境にいながらも呼吸法により身体を真白にし、病気にならないで過ごすことができます。

 もう一つの効用は、400mの中距離を全力で完走できるスタミナです。走るわけではなく、ミットを使った20本キックと30秒パンチをともに10セットすることにより養成します。その結果、身体が変化し、いじめに強くなり、街路で危険に巻き込まれても3分は身体が活動し、速やかに退却可能になります。

 空気がうまい、気分がよくなる、アルコールが抜けた、技を覚えれた、顔面パンチ・蹴りを防御できた、スタミナがついたは、練習の結果、自然と感じられ身につきます。

 毒抜に使う呼吸法、仕事に役立つスタミナ稽古、素手と武器の攻撃に対する防御と攻撃技の習得。その成果を試合で発現し、自己の欠点を発見し、修復し、再度試行し、上達します。その結果、強敵やトラブルに立ち向う気持が起こり、前向きな生き方が始まります。
  自らを護ろうとしない国。 恫喝に無抵抗な国。 理不尽な外交。 かって美しい国日本は存在していた。 日本人は強かった。 はがゆい環境のなか、 いどむ精神と肉体、 生き生きした人生、 らちがあかないときは、最初に行動ありきです。

 始めよう! 東工大流キトキト空手! GO GO!

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